たっぷく豆とは

たっぷく豆とは、原料のムクナ豆を農薬や化学肥料を使わずに栽培して加工した食品です。ムクナ豆は、日本名では八升豆と呼ばれます

たっぷく豆の原料

ムクナ豆は、熱帯アジアが原産地と言われるマメ科のつる性植物です。東南アジアを経て日本にも伝わったようで江戸時代頃までは栽培されていました。
日本名で「八升豆」と呼ばれる理由は、その収穫量の多さからだとのこと。しかし、もとも と熱帯の植物なので気候の関係から日本での栽 培は難しく、また非常に硬いので調理に手間が かかりすたれてしまったようです。

ムクナ豆は栄養素の宝庫です

一般的に豆類は栄養価が高いのですが、ムクナ豆も同様に鉄分・タンパク質・炭 水化物・脂質・ミネラルを含んでとても豊かです。
特に鉄分の含有量の多さは肉類と比較してもそん色がありません。セロトニンのもとのトリプトファンも含まれます。
ムクナは植物体全体が貴重な成分の塊ですが、他の植物と最も違う点は豆に神経伝達物質のドーパミンの素になるLドーパが多く含まれていることです。
また、ムクナ豆は、セロトニン、メラトニンのもとになる必須アミノ酸のトリプトファンなどのすべての必須アミノ酸(9種類)を含みます。
また、アミノ酸の一種チロシンが多いのも特徴的です。チロシンは同じくムクナ豆に含まれる必須アミノ酸のフェニルアラニンとともにドーパミンの素になる物質です。
また、BCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれ、人の運動に重要な役割を担う必須アミノ酸のロイシン、イソロイシン、 バリンもバランス良く含まれています。

ムクナは、つる性植物で熱帯アジア原産です

ムクナの原産地は熱帯アジアと言われています。
つる性植物で3〜18mまで成長し、種によって様々ですが、白から濃い紫のぶら下がった藤のような花をつけます。
原種に近いものは、さやがベルベットのような長い刺毛でおおわれていることからベルベットビーン(ビロード豆)とも呼ばれています。
また、厳しい気候の土地でも良く育ち、地面でそのまま成長させると、荒れた地表を覆うことが出来ます。そのため雨による土壌の浸食を防ぐために利用している地域もあります。
また、トウモロコシなどとの混植で、その生産性を向上させるなどの利点があります。これらの特徴を生かして、近年「アグロフォレストリー」(持続可能な農業)の観点からも注目を集めつつあります。

ムクナはこんな具合に成長します。どうぞご覧ください

(たっぷく本舗のブラジル農場での栽培や国内での試験栽培記録などから写真と コメントでムクナの成長の様子をご紹介します。)

  • 成長1
    発芽間もない時期。大豆のような形をしています。成長に伴いツルがどんどん伸びていきます。
  • 成長2
    ムクナは成長が進むと一挙に伸びます。最盛期には葉は大人の手のひらより大きくなり、光合成の力を発揮します。
  • 成長3
    他の種類に比べてブラジル産のムクナはとても大きくなります。ジャングルのようになるのはアッという間です。
  • 成長4
    ムクナのツルの根元の部分は鉛筆以上の太さになり、しっかりと肥沃な大地の栄養分を吸収します。
  • 成長5
    ムクナの花。藤のような美しい花が咲きます。種類により白から紫まで様々です。
  • 成長6
    これから成熟に向かう未熟な段階のサヤ。栄養分が詰まった豆が詰まってパンパンにふくらんでいます。
  • 成長7
    栄養分をたくさん蓄えたサヤ。これから完熟へと進みます。周囲の葉は落ち始めています。
  • 成長8
    実が完熟へと進むとともにサヤはだんだん黒く変化して乾いていきます。葉はほとんどなくなりました。
  • 成長9
    実が完熟してサヤは黒くなり完全に乾きます。葉は全て落ちてツルも枯れています。

ムクナ豆は古代インドの時代から民間で有効利用されていました

アーユルヴェーダ

ムクナ豆の健康維持のための有効利用については、数千年の歴史があるインドの古典「アーユルヴェーダ」にも散見されます。

その理由は、現代医学の見地からはムクナ豆に含まれるLドーパやチロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、BCAAその他の必須アミノ酸や鉄分などの栄養素に由来するものと考えられています。